2019年10月

2019年10月29日

惑星の影の影にも微小影

雨痩せの痩せの白化や秋の雲191029
        雨痩せの痩せの白化や秋の雲


 冷え込んで雲に覆われていた空も、
朝食の後片付けも済めば、すっかり晴れ渡って、
雲一つない快晴だ。
      
      雨予報見事外れて秋の空


そこにジェット機の爆音がかすかにして、
白い尾を引いて飛んで行く。
まるで青々と澄み切った港を、
高速船が白く尾を引いて行くのと同じだ。

どちらももう見飽きた頃に、
跡形もなく波のまにまに、
尾が消えてゆくのが、
後まで尾を引かず何となく、
朝の気分が清々しくなる。


     雨痩せの痩せの白化や秋の雲



 そうは言っても、朝からでも色々の雲がゆく。
先日NHKのテレビで、
沖縄の西表島辺りのサンゴ礁の、
白化現象に焦点を当て、
もう今は、絶滅仕掛けているという、
サンゴ礁のドキュメント映像があった。


これも地球温暖化が原因らしい。
雲も雨となて痩せ細り細りして、
白化現象が起こるかもしれないし、

稲も雨に降られて、
コメが白化現象を起こすなど弊害もある。

雨が降らないと困るときもあるし、
降ったら降ったで多過ぎて困る、
ときもある。

人間に取って、降り方も丁度良いのが一番良いのだが。
自然にとっては、そのちょうど良いが難しい。


その丁度を計算できる超量子コンピューターが出来れば、
雨の降り方を制御できる技術が発明できる、
かも知れない。

一番簡単なのは、海水を冷やせば出来るだろうが、
その電力等々が超不足で、話にならない。
冷やせば冷やしたで、また別の問題も出て来る。


 夜になると、雲は雲でも輝く星の世界が広がり、
その星の分布のアンバランスで、
また別の雲が見える。

今度のノーベル賞で惑星発見の学者たちが、
受賞することになったが、
それは望遠鏡という新しい検出器が出来たからでもある。

それで惑星やブラックホールなどが発見され撮影された。
では宇宙船やロケットなどを見られる望遠鏡が、
どれくらいになればいいのだろうか。

惑星が次々と発見されているから、
同じ手法でもいいから、
まあ、今も月の着陸船が撮影されたとか聞くから、
超AIコンピューターが映像を解析して、
発見すると言う超ニュースが、
生きている間には聞けるかもしれない。


    惑星の影の影にも微小影


 でももう、
悲しいかな、
年が年だから、
分からない。


     蕊の黄に染まりかき分け野菊蟻

蕊の黄に染まりかき分け野菊蟻191029


     山茶花の透きて澄み初む朝日差し

山茶花の透きて澄み初む朝日差し191029



     胡麻の実のような石蕗蕾かな
胡麻の実のような石蕗蕾かな191029



2019年10月22日

しゃちほこの雲に青々秋の空

秋の日々背筋を正す石蕗の薹191022
        秋の日々背筋を正す石蕗の薹


 東京は雨の降る中、
皇居では令和天皇の即位の礼が行われた。

昼からは内外からほ客殿の祝福を受けられるそうだ。
そう言えば、儀式は台風15号、
19号の被害者国民の心を思い、
簡素に行われるとの報道だった。

      秋の日々背筋を正す石蕗の薹
 


 でもNHKは、国民から受信料を一方的に取りながら、
今日は朝から終日特集を組んで、
遠慮会釈なく大々的に報道している。

台風被害者の方々は、テレビを見る暇もなく片付けに忙しく、
疲れてもいるのに、見たくても見られない。

そういう一方、
政府も恩赦とか言って減刑等で犯罪者の要望に応えている。
政権を保つためには、
そういうボーナスのような褒美を取らせることも必要なのかも。


何故なら、それは昔からの仕来たり、
とも言うから、それと無く、そうかと。

そう言いながら、消費税は8%から10%にに増税したし、
年金の所得税や介護保険料の増税天引きもあった。


等と思いつつテレビを見ている。
それでも、
ああ、
目出度い、
目出度い、
とテレビを見ている。


手持ち無沙汰に、デジタル時計を見ると、
付属の温度計は27度なっている。
暑いはずだ。
これでは夏の温度だ。

晴れて天気が良く、
おまけに部屋に日が差しているから、
汗の吹くような温度になった。


でも日が落ちると、急に温度が下がり、
夕方には上着が欲しいほど、寒くなる。

ということは、地上は水分が少なくなり、
少し宇宙に近い、高い空の空気に近付いた。
放射冷却現象とはそういう事なんだろう。



そう言えば、
今度の広域水害の原因となった、
堤防の決壊原因と言われる一つに、
バックアップウォーター現象がある。


 水の流れは低い方に流れる、
と言えば済む話だが、わざわざ、何だか、
難しい用語を持ち出して、バックアップとか分らなくしている。


水位の高い流れが、水位の低い方の流れに打ち勝って、
津波となって流れ出した。
津波の破壊力は地震の時の津波のように大きい。


 テレビを見ていて、
東日本大震災の津波を思い出した。


それにしても、台風20号、21号と次々にやって来る。
コースを見ていると、
何だか、マグマが日本に押し寄せている。

そのコースと同じように見えて、
恐ろしく心配だ。

秋刀魚が逃げる。
マグロが逃げる。
魚も逃げる。


前兆と言えば、
前兆にも見える。




     山茶花の五度温暖を早とちり


山茶花の五度温暖を早とちり191022

     山茶花の蜜に蟻来てスズメバチ

山茶花の蜜に蟻来てスズメバチ191022


     鯱(しゃちほこ)の雲に青々秋の空
鯱の雲に青々秋の空191022



2019年10月15日

日本ラグビー決勝トーナメントへ

児を抱く観音マリアの秋の雲191015
        児を抱く観音マリアの秋の雲


 大型台風と言われた台風19号が、
台風の熱い空気が寒気に触れて、

水に変わり、
大雨になって降り、
雨台風と化した。

史上まれな広域大水害となった。


      児を抱く観音マリアの秋の雲



 何か日本列島は地下のマグマも荒れ、
大地震が起き、

海も空も大荒れの津波や台風が、
襲って来る。


ということは、
地球が温暖化している証拠でもある。

それが、
宇宙の重力変動の波エネルギーが、
もたらしたものか、

それとも、
人類が引き起こした、
熱エネルギーによるものか、
のどちらかである。


果たしてどちらなのだろう。



 今人類が化石燃料を、
大量に燃やして炭酸ガスを、
大量に増やしているためだと言う。


しかし、
温暖化が起これば、
また同じようにに炭酸ガスも増える。

そう温暖化が先か、
炭酸ガスが先かは、

鶏が先か卵が先か、
の議論と同じだ。


また、化石燃料を使う代わりに、
太陽発電の太陽電池を使ったり、

風力発電を利用して、
自然エネルギーを使用すれば良い、
と言うが、

それは本当にそうなのだろうか。


自然エネルギーが地球に降り注ぎ、
地球に恵を齎していたエネルギーが、

植物に降り注ぎ、
炭酸同化作用により、
炭素と酸素を齎して、
地球に蓄えられていた。


それなのに、
そのエネルギーが発電機に奪われ、
即使用される。

結局それは貯金するか、
即使うか、
と同じ事になる。


発電機や原子力発電所だって、
それを作るには、
大量のエネルギーが必要になる。


今は、台風の進路予報に、
超スーパーコンピューターのAIもある。

そのスーパーAIを使って、
温暖化の原因を、
理論的に計算で突き止める、

ことは出来ないのだろうか。



 そう言えばノーベル物理学賞は、
はるか遠き太陽系圏外の、
恒星の惑星を発見した、
人達だった。


何となく、
宇宙旅行が、もうそこまで来た、
ような夢がある。


日本ラグビーも、
強化策が効いたのか、
予選リーグを全勝の4勝を挙げ、
一位で決勝トーナメント戦に進んだ。


13日のスコットランド戦は、
前半スコットランドが手を抜いたのか、
まだ調子が出ないうちに、
日本の出足は素早く、
見る見る内に得点を重ね、
大量にリード出来た。


後半はスコットランドの猛攻を、
良くしのぎ切り、
勝ってしまった。


決勝も、
頑張れ、
頑張れ、
日本。




     蟻小虻働き稼げ野菊咲く
蟻小虻働き稼げ野菊咲く191015



     紅淡くやわく優しく目の芙蓉
紅淡くやわく優しく目の芙蓉191015



     台風の先触れ風や外渦雲
台風の先触れ風や外渦雲191015




2019年10月08日

透明な雌蕊や虫の彼岸花

自動車の風に揺れ泣く稲穂かな191008
       自動車の風に揺れ泣く稲穂かな


 広々とした稲刈り間近の、
黄金色した稲穂の波に揺れている田んぼも、

開発の波が川を隔てて、
すぐそこまで押し寄せている。

武道館が立ち、野球場が立ち、
スパーが来て住宅団地も出来る。

引いては、人口が減っているのに、
水不足だと称してダムを立てようと扇動し、

土地を強制収容している県市町村迄もある。
田圃をつぶして、その水を回そう、

などとは決して言わない。
このように田んぼは何時の間にか、

開発の波にのまれて消えて行く。

     自動車の風に揺れ泣く稲穂かな



 おまけに大地震の巣と言われる大断層の近くにある、
原発を再稼働するとか言って、

カネをかける電力会社もある。
いったん原発事故が起こると、

放射能汚染物質の置き場などとされ、
田んぼは、ほぼ使えなくなり消されてゆく。

 しかも、
関西電力の経営幹部は再稼働の条件の整った原発にするため、
その工事費用にピンハネ同様の代金を組み入れ、工事発注し、

その受注業者から、受注のお礼として、
一部をもらい受け、着服した。
などと報道されている。


 そのカネは、福島第一原発事故の、
事故処理のために値上げされた、電気料金の一部だ。

とテレビニュースは言っていた。

そう考えていると、電気料金の中、
何%が原発関連の料金になるのか、
とかまた考えてしまう。

今度はグーグルで調べて見よう。

しかも、その一部は政治献金とか言って、
政治の政界にも回っているだろうから、
政党や政治家にも回っているはずだ。

でも、テレビは何も言わない。
いや、消費税をお負けして貰っているから、
言うはずがない。

だんまりを決め込む方が得、なのだ。



 だんまりと言えば、虫も花もだんまりだ。
いや虫には秋の虫のように、メスと鳴き交わす虫がいて、
眠れない秋の夜長などには、
寝床で静かにその虫の声を聴いていると、
何時の間にか眠っている。

そのように花にも虫の心が解るのか、
花の雌蕊は砂糖のように真っ白で、
透明に見えるものが多い。

だから虫に食われないように、見えないように、
真っ白で透明なのかも知れぬ。
しかし害虫と言われる虫には見えるのかも知れない。
害虫も嫌いな花は食わないし、好きなら食うはずだ。

雌蕊に花粉を運んでくれる蜜蜂や蟻達は、
砂糖のように甘いものには目がないから、
食って巣に持ち帰る。

そうしないのは、匂はないし、目に見えない。
いや単に無味無臭なのかもしれぬ。

受粉して実がなっても、雌蕊は実について、
取られるまで実を離れないものもある。

でも、しつっこい蕊の付いている実を、
食う方は新鮮でそれが美味そうに見える。


悪い奴ほどよく眠る。
ではないが、いやいや
悪い奴ほどしつっこい。



      秋空に野菊むらさき真っ白し
秋空に野菊むらさき真っ白し1901008


      真っ白の羊雲ゆく秋の空
真っ白の羊雲ゆく秋の空191008


      透明な雌蕊や虫の彼岸花
透明な雌蕊や虫の彼岸花191008



2019年10月01日

秋風の騙され合いの仲間かな

むらさき黄一二三数多の野菊咲く191001
         むらさき黄一二三数多の野菊咲く


 いよいよ今日は10月1日の火曜日、
消費税大増税の記念日だ。

消費税導入の1989年頃から、
流行り出したオレオレ詐欺が、

とうとう政治にまで導入されたように、
詐欺慣れしたと言うのか、

そのデフレ引力に引かれて、平和な日本が、
昔の大日本帝国の戦争勢力の、

靖国集団の政権を生んでしまった。

      むらさき黄一二三数多の野菊咲く




 その詐欺手法によって、マスコミを上手く使い、
上手く消費者を騙し、8%から10%へと増税が実行された。

そう、いよいよ本格的なだまし経済の始まりである。


 だまし政治にだまし経済、後に残されたのは、
だまし法治のだまし憲法への憲法改正だ。

そうすると、だまし経済下のデフレは、より深刻化して、
失業者が増大して来る。

それも、質の良い元若者の老人労働者が増え、
若い若い質の悪い労働者が、失業に追い込まれ、

大失業時代がやって来る。
そうすると、いよいよ失業対策として、念願敵ったと、

閣議の閣議による閣議のための、
徴兵制の導入が閣議により決定される。

あとは強行強行の、強行採決で正式決定されて、
昔の日本軍軍隊が出来る。


 何となく、新聞やマスコミのテレビなどを見っていると、
皆が皆、はしゃいで消費税増税を喜んで、

受け入れているように見えて、
思わなくても良い事を思てしまって、
考え込んでしまう。

それでつい指先がキーボード上を走るのだ。

それでいて、金持ちと貧乏人の貧富の差は、

改善された節が見えない。
金持ちはより金持ちに。

貧乏人はより貧乏人に。

貧乏人は老いながら人権まで売って、
プライドまで売って、政治が悪いのだと言って、

みじめに生きて行かねばならない。
いや、老人はもう達観して、

仙人の境地に達している。
食が細るように、欲も細るのだ。

余分な贅肉が落ち、骨と皮だけの芯が残り、
大仙人になる。

そう秋桜のコスモスのように。
風に吹かれても風に揺られて、

風と戯れ、
遊んでいる。

受けて、
流して、

風を整え、
それとなく教え諭せる風となって、

千の風の心になって、
千の風と笑い合い、

話しながら、
いっしょに仲良く、

揺れ合っている。

     秋風の騙され合いの仲間かな



     三途何故鴉急げるいわし雲
三途何故鴉急げるいわし雲191001


     蕊ひげの蕊先伸ばす曼珠沙華
     蕊もじゃの六弁六輪の曼珠沙華
蕊ひげの蕊先伸ばす曼珠沙華191001 蕊もじゃの六弁六輪の


     同郷の同士や虫の秋桜 
同郷の同士や虫の秋桜191001